砂糖依存症から脱却して健康になる

砂糖の害による低血糖症 うつ イライラ ニキビ アルツハイマー病!

砂糖をやめればうつにならない

 

砂糖がアレルギーの原因となることを記事にしましたが、薬学博士である生田哲氏の著書「砂糖をやめればうつにならない」では、砂糖依存症や砂糖中毒、糖質依存がアレルギー以外に様々な問題を引き起こすことについて書かれています。

 

低血糖が引き起こす鬱(うつ)やイライラ・暴力的な性格、ニキビや肌の老化、またアルツハイマー病の原因になる可能性も砂糖や精製された糖質にあるということなので、砂糖に対する正しい知識を持つことは大切です。

低血糖症について

医療の世界での低血糖症は主に糖尿病の治療に用いられるインスリン投与や薬剤が原因とされています。
しかし実際はそれだけではなく、生田氏は非常に多くの人が低血糖症による不快な症状に悩んでいるとしています。

 

低血糖症とは文字通り血糖値が下がってしまう病態です。
80%以上の人が感じる症状として、神経質、イライラ、気分の変動、疲労感、震え、フラフラ、うつ、冷や汗などがあります。

 

60%以上の人がめまい、眠気、頭痛、胃腸障害、忘れやすい、不眠、不安などを感じ、重症化すると自殺願望や意識障害、ノイローゼなどを起こす場合もあります。

 

アレルギー症状は40%以上の人に起こるそうです。
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危険な低血糖状態

 

起こりっぽい、イライラしやすいというのは性格によるものと感違いされることが多いのですが、暴力事件などの犯罪を起こした人の血糖値を調べてみると低血糖になっていたということが実に多いことが判明しました。

 

低血糖がなぜ起こるか、それは血糖値を上げる食事に原因があります。
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特に砂糖は血糖値を短時間で急激に上げますが、現代の食生活ではお菓子やジュースを摂ることは当たり前であり、ヨーグルトや野菜ジュースなど一見健康に良さそうな食品にも使われているので砂糖を摂ることの危険性を実感できていない人が大多数です。

 

砂糖や精製された炭水化物(この本の中ではクイックカーボと呼ばれています)を過剰に摂取することで急激に血糖値が上がり、上がった血糖値を抑えるために膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。

 

すると今度は血糖値は急激に下がり低血糖の状態になってしまうのです。

 

低血糖がイライラを引き起こし、それがキレやすい性格や暴力的な犯罪につながっている可能性が高いわけですから、もはやクイックカーボはアルコールと同じように気をつけて摂取すべき食品であると言うこともできます。

 

低血糖症までいかなくても、血糖が下がることでイライラや攻撃性は現れるとのことなので、子供やパートナーなど家族の怒りっぽい性格に困って人は砂糖やクイックカーボを控える食事に変える必要があります。

 

暴力

 

砂糖とクイックカーボ

 

カーボとは炭水化物のことで、carbohydrateを略した言い方です。

 

クイックカーボとは血糖値を急激に上げてしまう炭水化物のことを指し、小麦粉を使ったパンや麺類、白米のことです。
砂糖やクイックカーボが低血糖を始めとして様々な問題を引き起こします。

 

具体的には、チョコレート菓子、ケーキ類、キャンディ、餅菓子、コーラなどの清涼飲料水、甘いコーヒー・紅茶、食パン、菓子パン、うどん、インスタントラーメン、主食として当たり前に食べられている白米は、寿司や丼物なども当然含みます。

 

日常的に普通に食べられている食品に砂糖を使った食品やクイックカーボがあまりに多いので、これらを排除するほうが大変と思ってしまう人も多いでしょう。

うつ(鬱)や凶暴性が引き起こされるメカニズム

うつが起こるメカニズムはまだ正確には解明されていませんが、気分に関連する伝達物質であるセロトニン、エンドルフィン、ドーパミンの3つが甘いものを食べることで分泌され快楽を味わうことができると考えられます。

 

そこで落ち込んだり気分が悪くなると、無意識のうちにこの快楽を味わうために甘いものが欲しくなります。
砂糖を大量に含んだ甘いものを食べると一時的に気分が良くなりますが、やがてインスリンの分泌によりまた急激に落ちてしまうことになります。

 

イギリスの科学者の報告によるとうつの人はチョコレートを食べる欲求が強く、程度が深刻な人ほど甘いものへの欲求が強くなるということです。

 

セロトニンは気分を高揚させる働きがあり、抗うつ薬は脳内のセロトニンの利用効率を高めることで気分を良くします。
セロトニンレベルが下がると、不機嫌になり、痛みに耐えにくく、夜も寝付きが悪くなってしまいます。

 

エンドルフィンは脳内麻薬とも呼ばれる物質で陶酔感、自信を高める、心と体の痛みを和らげる作用があります。

 

砂糖の甘さを味わうとエンドルフィンが分泌されますが、胃に直接砂糖水を注入してもエンドルフィンは放出されません。

 

落ち込んでいる人は口の中で甘いものを味わうことで無意識的にストレスやうつ状態から回復しようとするようです。

 

血糖が下がるとうつにつながりやすくなるわけですが、これには個人差があります。
また、甘いものに対する感受性も人それぞれで砂糖を摂ることで気分が大きく変わる人と変わらない人がいます。

 

いずれにせよ低血糖状態では、マイナス感情や不安恐れが引き起こされるので、気分の浮き沈みが激しい人は砂糖を控えてみる価値があるでしょう。

 

ビタミンやミネラルが失われる

 

砂糖を摂ると分解するために大量のビタミンB群やミネラルが消費されます。
つまり砂糖には栄養が無いどころか体から栄養素を奪ってしまう反栄養素でもあります。

 

ミネラルの一種であるクロムは砂糖やクイックカーボの摂取により排泄が促進されてしまいます。
こうしてクロム不足になると体はブドウ糖を細胞の内側に取り入れることができず余ったブドウ糖は脂肪に変わります。

 

すると十分食べたにもかかわらずさらに甘いものを求める衝動につながり、結果的に血糖が下がることで、気分が落ち込む人もいればイライラして暴力的になる人も出てきます。

 

また砂糖やクイックカーボを沢山食べると、魚などを食べる余裕が胃袋になくなり、オメガ3の脂肪酸が体内で不足し、うつになりやすくなります。

砂糖がニキビをつくり、肌を老化させる

最近の研究で砂糖やクイックカーボを摂取することがニキビやシワを増やし皮膚を老化させているということが分かってきました。

 

皮膚科ではニキビと砂糖の関係は認めていないそうですが、大好きなチョコレートをやめることで肌がツルツルになった人の例が本で紹介されています。

 

パプアニューギニアのキタヴァン島民にはニキビができている若者が全くいないそうです。
調べてみると島民は砂糖が含まれたお菓子やジュースを口にすることはなく、自然の物だけを食べて生活していることが分かりました。

 

良質のタンパク質や野菜を中心とした食事をすることで肌をツルツルにすることができるのです。

では、なぜ、砂糖や砂糖のように高度に精製されたカーボがニキビを発生させるのでしょう?そんな食事をつづけると、高血糖になり、それを下げるためにインスリンが、組織を無秩序に成長させ、毛穴をふさぐため、ニキビを促進する皮脂が毛穴から出られなくなります。毛穴にはアクネ菌が住んでいて、皮脂をエサにして増殖します。このとき皮脂は分解され脂肪酸になり、脂肪酸が酸化され、炎症を起こします。こうして皮膚の悪魔、ニキビが誕生するのです。
 また、過剰なインスリンは男性ホルモンを分泌させ、アクネ菌のエサとなる皮脂をたくさんつくらせるので、ニキビが悪化します。

 

砂糖やクイックカーボを大量に食べると、ニキビ同様にシワも増えやすく、野菜、豆類、や良質な油を食べていると日光に当たってもシワは少ないとのことです。

 

肌をキレイに保ちたいなら食生活を正すことがとても重要だということが分かります。

アメリカ低血糖症支援協会の創立者ロベルタ・ラッギエーロは、こう言います。「甘いものをやめて数週間のうちに、皮膚が柔らかくなり、しなやかになりました。驚きです。いろいろなスキンクリームを試したけれど、食事から甘いものを取り除いた効果にはとうていおよびません」

ニキビを気にする女性

砂糖は頭を悪くし、アルツハイマー病を引き起こす可能性もある

脳のエネルギー源であるブドウ糖は安定供給することで脳の活動も安定しますが、血糖を急激に上げたり下げたりすると気分が不安定になり、脳の働きそのものが安定にしません。

 

糖尿病やその予備軍の人はアルツハイマー病になるリスクが格段に高いことが知られています。
最近の研究でその原因がインスリン抵抗性にあることが指摘されています。

 

糖尿病はインスリンの分泌能力が弱くなる、あるいはインスリンの効きが弱くなることで起こりますが、このインスリンが効かなくなる状態のことをインスリン抵抗性が増すと表現します。

 

どちらにしても高血糖状態を続けることでこれらインスリンの問題は起こります。

 

インスリンが効かないネズミを人為的に遺伝子改変することで作り、その脳内を観察すると、アルツハイマー病の特徴であるタウタンパク質のリン酸化が起こっていることが分かりました。

 

蓄積したリン酸化タウタンパク質は神経細胞を窒息死させることで記憶力が低下し、ボケる、というアルツハイマー病を発症させます。

 

活性酸素の問題

 

本来物質を構成する結合は2個の電子が対になっていることで安定しますが、フリーラジカルとは対になっていないことで安定していない状態のことを言います。

 

有毒物質である活性酸素には対になっていない電子が一つあり、フリーラジカルなのでとても化学反応しやすいわけです。

 

高血糖になるとフリーラジカルの活性酸素が大量に発生し、コラーゲンを壊し皮膚の表面にシワができますが、さらに活性酸素は脳の働きを低下させる要因でもあります。

 

砂糖やクイックカーボを沢山食べると、活性酸素を大量に発生させるだけでなく、活性酸素を無毒化するビタミンEレベルを下げ、血管に炎症を起こし、脳卒中やアルツハイマー病の原因になるという報告があります。

 

さらに脳だけなく全身をボロボロにしてしまうので、活性酸素を発生させる砂糖やクイックカーボを控える必要があるのです。

 

特にファーストフードのような食事を頻繁に摂ることはアルツハイマー病の要因になるだけでなく、様々な生活習慣病を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

砂糖依存症、砂糖中毒について

砂糖を含む甘いものを食べると元気が出る、ハイになるという人は気分の良さを味わう為に頻繁に甘いものを摂ろうとします。

 

甘いものが食べたいという衝動が起きると、アルコール中毒者と同様にお菓子などを食べないと落ち着きません。

 

このような状態は砂糖依存症、あるいは砂糖中毒と言っていいでしょう。

 

砂糖やクイックカーボを沢山摂取すると食事をコントロールする人体に備わった能力が次第に損なわれ、過食するようになります。

 

肥満が急増している原因の一つですが、世の中には砂糖を使った美味しそうなお菓子やジュースの宣伝が溢れ、コンビニや自販機で手軽にこれらを買うことが可能です。

 

特に砂糖とカフェインの組み合わせは強い依存性をもたらすので、甘いコーヒーやコーラのような飲み物は根強い人気があります。

 

企業は魅力ある商品を売り出すことで利益を上げようとしますが、私達の健康のことまで気遣ってはくれません。

 

自分達で正しい知識を身につけ自分の身を守る必要があるのです。

 

ネズミを使った実験

 

ネズミに砂糖水を飲ませるとその味を覚えたネズミは頻繁に砂糖水を飲もうとします。
しかも食べ物と砂糖水を同時に与えても、食べ物は食べず砂糖水を優先して飲むようになるそうです。

 

こうして砂糖依存症になったネズミは、なんと5分ごとに砂糖水を飲み続け、目の玉が飛び出し、イライラして人や他のネズミに噛みつくようになってしまいます。

 

お菓子やジュースばかり飲み食いしている人間もこのネズミと同様に凶暴性が増し、犯罪を犯すまでになっても不思議ではありません。

 

ねずみ

砂糖依存症から抜け出る正しい食事、スローカーボとは

クイックカーボが血糖を急激に上昇させる食べ物であることに対して、血糖の上昇が緩やかな食べ物をスローカーボといいます。

 

砂糖やクイックカーボを極力減らし、スローカーボを食べるようにすることで自然と甘いものを食べなくても平気になり砂糖依存症から脱却できます。

 

スローカーボの代表は、玄米、大麦、小麦(小麦粉ではない)、トウモロコシ、オートミール、豆類、野菜、海藻類など未加工・未精製の植物類です。

 まず第一に、鮮やかな色のついた野菜をたくさん、そして、イチゴ、リンゴ、ブルーベリーなどカーボの少ない果物を少し食べるようにしましょう。
 ご飯は精白米をやめて玄米にするとよいでしょう。菓子パンや精白パンをやめ、ライ麦パンにするのがよいと思います。魚介類、脂肪分の少ない肉類(鶏、ブタ、ウシ、ヒツジ)、ダイズからタンパク質を摂取しましょう。ピーナツ、アーモンドなどのナッツ類も適度に摂取します。それから、オリーブ油やアマニ油などの健康によい油も使います。

これを書いている管理人も甘いものが大好きでしたが、主食を玄米全粒粉パンに変えることで甘いものを食べたいと思わなくなりました。

 

水分補給は清涼飲料水を飲むのではなく真水を飲むことで体内の有毒物質を排出してくれます。

 

低血糖症からの脱出には砂糖やクイックカーボだけでなくアルコール、コーヒー、タバコも一緒にやめることが必要です。

 

アルコールは完全にやめられなくても適量の範囲に抑え、コーヒーは無糖のものを1杯程度にします。
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マヨネーズ、ケチャップ、スパゲッティソース、ドレッシング、ピーナツバターのような調味料も砂糖や植物油が使われているので控えるようにします。
植物油は炎症を進め低血糖症を悪化させます。

 

ドレッシングの代わりにはオリーブオイルと酢をかけるのが良いそうです。
酢の成分である酢酸がデンプンをブドウ糖に分解する酵素の働きを抑えてくれます。

 

また、食物繊維、タンパク質、良質の油(脂肪)もしっかり摂るようにします。
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このように食生活を変えると味覚も変わってきて自然の野菜や果物がおいしく感じられるようになってきます。
ニコチンへの渇望も低下するのでタバコの本数も減らせるはずです。

 

 

毎日食べる主食とおかずについて考えてみる